総合的な鳥獣被害対策について

鳥獣被害対策とは
野生動物が安心できる隠れ場所やエサ場をなくすことです

野生動物は、安全な隠れ場所とエサがたくさんある場所を好みます
農地周辺を『安全なエサ場』だと思わせてしまうと、頻繁に出没するようになり、やがて被害を引き起こしてしまいます
鳥獣被害は、まず 『近づけない(環境改善)』・『食べさせない(侵入防止)』ことで野生動物の好まない環境づくりをしてから、被害を引き起こしている個体を『捕獲する(加害個体の捕獲)』という総合的な対策で防ぎましょう

鳥獣害は、農地周辺を野生動物が近づきにくい環境へ改善し、電気さくなどの防護柵で囲んで侵入を防ぎ、必要であれば農地周辺で住みついている被害を引き起こしている加害個体を捕獲する、総合対策が効果的です

環境改善

野生動物が簡単に近づきにくい環境へと改善します

◆安全に身を隠せる「ひそみ場」をなくす

伸びた雑草や木の下枝など、野生動物が簡単に身を隠せるような場所を「ひそみ場」といいます
警戒心の強い野生動物は、ひそみ場を伝って農地へと近づきます
ひそみ場からは人の様子がよく見えますが、人には気づかれにくいため、人慣れの原因にもなります

農地周辺の草刈りや木の下枝を切り、見晴らしがよく野生動物が安心して隠れる「ひそみ場」をなくしましょう

総合的な鳥獣害対策 環境改善 安全に身を隠せる「ひそみ場」をなくす

◆野菜くずなどの生ごみ、食べない果樹(果実)を放置しない

野菜くずや、虫や病気で食べられない果実なども、野生動物にとっては貴重な食料(エサ)になり、人里にはおいしいエサがたくさんあると学習します(餌付け)
エサの味をおぼえて餌付けが進むと、何度もやってくるようになり、やがて農作物の被害が起こるようになります

野菜くずなどは持ち帰って処分するか、土に埋めましょう

総合的な鳥獣害対策 環境改善 野菜くずなどの生ごみ、食べない果樹(果実)を放置しない

◆管理しやすい環境づくり

野生動物が近づきにくい環境を維持するために、管理しやすい環境づくりをしましょう
果樹はすべて収穫できるように樹高を低く仕立てます
誰も食べない放置果樹は伐採します

総合的な鳥獣害対策 環境改善 管理しやすい環境づくり

◆姿を見かけたら必ず追い払う

野生動物の姿を見かけたときに、そのまま放置しておくと「ヒトは怖くない」と認識してしまい、人慣れが進みます
たとえ”被害に遭っていなくても”姿を見かけた時は必ず追い払いをし、人がいる場所=危険な場所という認識を持たせましょう

総合的な鳥獣害対策 環境改善 野生動物の姿を見かけたら必ず追い払う

*『野生動物が好まない農地への改善の重要性』は、井上雅央氏、西日本農業研究センター江口祐輔氏により提唱されています

侵入防止

野生動物が侵入できないように囲い(柵)をします

◆電気さくやネット、金網などで囲む

柵には電気さくやネット柵、フェンス柵などいろいろ種類がありますが、対象の野生動物により適した柵は違います
また、囲む場所の地形など周囲の環境によっても適正は変わりますので、特徴に合わせて資材を選びましょう

◆冬こそ大切!兵糧攻めで個体を増やさない

収穫が終わるとせっかくの侵入防止柵の管理を怠ってしまいがちですが、山にエサがない冬こそが侵入防止で一番大切な季節です
稲刈り後の田んぼのひこばえや、取り残した白菜も野菜くずも、すべてエサの少ない冬場の貴重なエサとなり、栄養状態のいい元気な子供をたくさん産むための栄養源になります

収穫後も侵入防止対策を継続し、冬場のエサをなくして個体数を増やさないようにしましょう

総合的な鳥獣害対策 侵入防止 冬場こそエサ場とならないようにしっかりと侵入防止対策を継続しましょう

加害個体の捕獲

人里の近くで被害を起こしている個体を捕獲します

◆環境改善と侵入防止とあわせて行う

被害が起きている人里から離れた場所で捕獲をしても、被害は減りません
人里近くに住みつき、田畑をエサ場としている個体を捕獲する必要があります
捕獲する際は、環境改善と侵入防止の対策と合わせて行い、周囲でエサが食べられない環境にすることで、捕獲檻の中のエサの魅力度が高くなり捕獲の効率も上がります

※捕獲には原則として免許が必要です。

総合的な鳥獣害対策 加害個体の捕獲 環境改善や侵入防止などの対策と合わせておこなう事で捕獲率も上がります

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